Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ピカドン≒ラブ&ピース』


 昨日は何年ぶりかの新宿ロフトに行った。『石崎ひゅーい×園子温バンド 対バンLIVE』を観に。園さんのバンドは「レボリューションQ」(Vo:園子温/ Guitar:内藤愁/Bass:デッド/Drums :ネガ/Keyboard:ジェーン)という名前だった。



 レボリューションQは映画監督・園子温がボーカルを務めるバンド。来年公開される園子温監督の新作映画「ラブ&ピース」に出演することが決まっており、今回のライブがお披露目の場となる。昨年放送のドラマ「みんな!エスパーだよ!」をきっかけに親交を深めてきた。ライブでも言われていたけど実際に映画に出てるレボリューションQのボーカルは長谷川博己さんで「このバンドを乗っ取ったぞ」ってMCで園さんが言っていたw



 開場したのでなかでライブが始まるのをのんびり待っていたら樋口毅宏さんがいらして、一緒にいたのはART-SCHOOL木下理樹さんで、木下さんが園さんからの招待があって(ワタリウム美術館での『グレイテスト・ヒッツ・テラヤマ』でも園さんと木下さんは一緒にやっている)それで樋口さんにも声をかけていらしたらしい。
 


 木下さんを編集者時代の樋口さんが取材をしたという繋がりから作家になった樋口さんの小説を木下さんが読んでツイートでもいつも絶賛されているという関係で、ライブ前や後にお二人で音楽や映画について話されていたけど感性とか好きなものが近しいんだなと思った。


 満員に近いぐらいにお客さんがパンパンで園さんの注目度や人気の高さがうかがえた。やっぱり園さんすごい人気なんだなと改めて。
 始まったら園さん目の辺りを少し黒く塗っていた。お客さんからお題をもらってそれを歌で即興で歌うのをちょっとやってから来年公開されるこのバンドが出ている『ラブ&ピース』のことを少し話して『ピカドン』や『ラブ&ピース』を演奏。やっぱり園さんはむきだしで生き方がロックと言える人だし存在がもうロックンロールでもあるんだなあ。むきだしで足掻いて叫んで声を出して全身から湧き出ているもの。
 『奇妙なサーカス』での曲とか園さんは映画の曲もご自身で作曲されているのでそれに歌詞をつけて歌っていた。東京ガガガの詩を朗読しながらそこに演奏がのってくるなど詩人としての園さんという部分があるからやっぱりこういうことができたりパフォーマーな部分もあるんだろう。


 メンバーはもう二人いるということでサプライズで最初に出てきたのは『新宿スワン』の主役である綾野剛、その後もう一人出てきたのは『ラブ&ピース』の主役である長谷川博己という豪華すぎる有名役者でお客さんのテンションも声もあがるあがる。
 レボリューションQに参加した長谷川博己さんは園さんとツインボーカル綾野剛さんはギターで参加したけど二人とも夏の『TOKYO TRIBE』以降の園作品主演だからそういうプロモーションみたいなものもかねて出たんだと思うけどどっちの映画も来年公開だぞ、ちょっと早いぞと思いながら。園さんが言ってたけど二人とも『セカンドバージン』出てたね、ああ、確かに。


 『ラブ&ピース』の中で『ピカドン』と言う曲はピカドンとはもちろん原爆のピカっとしたらドンとなったという所からきているけどそれを歌っているバンドがデビューする事になってそれはやっぱりダメなんだよねえってことで『ピカドン』が『ラブ&ピース』に歌詞の中の単語も変えられ曲調もポップなものに変えられていったという映画の話を園さんが話していた。これは映画の事ではあるのだけど原発放射能のこととか諸々の事へのメッセージであり園さんなりの皮肉も当然入っている。映画公開時には園さんのこの曲や『ラブ&ピース』への想いが多くの人に伝わると思う。僕は撮影のお手伝いに言って脚本読んだので話の筋は知っていたりするので映像で観る事でもっともっとすごい衝撃を受けそうだなと思っている。



↑オムライス入刀する園さん。


 終わった後に打ち上げに木下さんがいらしたので樋口さんと一緒に連れて行っていただいて紛れ込ませていただきました。園さんの話も映画だけじゃなくてたくさん聞かせてもらって、言える事がほぼないんだけどいろいろ実現されたり起きてくる時には言えるのかな。しかし、園さん止まらない。本当にすごいとしか言えない。


園子温バンドセットリスト
1.ピカドン
2.ラブ&ピース
3.スーサイドキス
4.名前のない仔犬
5.ポエトリーリーディング
6.The wall
7.絆
8.全力歯ぎしり
9.ラブ&ピース
サプライズゲスト:長谷川博己綾野剛