Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『大きな木』

 ライブ行った事を書いてなかったので備忘録として。
 2月1日Dragon Ashのツアー初日@SHIBUYA-AX
 五月だっけなここも閉館というか終わるらしい。いろんなライブをここで観てきたしまず今の家に住み始めて歩いてでもいけるというライブハウスだった。
 3年前のDragon Ashのライブに行く日に、そうあの震災の年だった。変わらない日々が、終わらない日常が非日常へ変わってしまうことなんか思いもしてなかった一月の終わり。
 246沿いを歩いてAXに向かう中でTBSラジオの黒幕こと長谷川さんと元LifeDの阿部さんからDMが来ていて『小島慶子のキラ☆キラ』内で水道橋博士さんが僕が書いたこのブログから園子温監督『冷たい熱帯魚』評を使ってくれるというか紹介してくれるということだった。帰ったら新人賞に応募していた出版社から電報が来ていてそこに書かれていた連絡先に電話したら、賞は取れてなかったけど会って話をということになった。


 三年前に起きたそれらは今に繋がっていて少しずつ形にはなってきている。間違いなく博士さんとの関わりは紹介してもらってからシンクロを感じるようになったしその後、実際にお会いしたことでメルマ旬報で連載させてもらえるきっかけのひとつになった。きっとあの日が大きなターニングポイントだと年々身に染みるようになるだろう、これから。


 今回のニューアルバムは馬場さんが亡くなってから初のオリジナルアルバムだった。故に様々な想いもある。
 アルバムはDragon Ashでしかなかった。僕の好きな音が鳴っている。馬場さんの追悼式もAXだったし、追悼ツアーでの『百合が咲く場所で』でダイブしたのもここだった。それが僕のラストのダイブだった。僕は彼らのワンマンライブ以外では飛ばない。飛ばないと決めているというよりは飛べない。
 CDJで昨年末にライブを観ているがやはりワンマンでなければ僕はダイブできない。


 始まりはステージに幕がかかっていてメンバーのシルエットがうつる。アルバムの冒頭の流れから始まる。やはりダンサーの二人がいることでの躍動感は素晴らしい。『Revolater』『Invitation』という昔の曲が挟まれてテンションはあがる。
Invitation (LIVE MIX)[with Lyrics] - Dragon Ash


 『Here I Am』の名曲すぎる感じも素敵。『Blow Your Mind』『The Live feat.KenKen』『Still Goin' On feat. 50Caliber, Haku the Anubiz, WEZ from YALLA FAMILY』という攻める流れはモッシュと狂乱。
 流れが素晴らしくこの後に『Life Goes on』のようなミドルテンポの『Golden Life』が。この曲についてはというかこの曲が生まれた背景とか『MUSICA』に書かれていてそれを引用させてもらったのを『水道橋博士のメルマ旬報』最新号vol.31の『碇のむきだし』に書かせてもらった。


 『百合の咲く場所で』きた!!!でダイブしようとしたら失敗した。だから次の『Fantasista』で今年初ダイブを決める。Kjと拳タッチ決めれずだが、モッシュとダイブの狂乱、汗とかいろんなものが飛び散るライブハウスで重力を振り切って飛ぶことの素晴らしさ。
 危険はもちろんあるけどワンマンライブでならば僕は安心して飛べる事ができるし何か起きても後悔はしない。


Dragon Ash 2002〜2010 - morrow (PV 90sec)


 『morrow』は涙腺が緩むっていうかなんだろう優しくて満たされていくような、夕日が沈んでいくゴールデンアワーみたいな愛おしいけどそれは永遠じゃない消えていくという感じもあって今でも大好きで。アルバム『Harvest』が大好きっていうのもあるんだろうな。


 次のDragon Ashライブはツアー最終日である武道館。彼らにとっても僕らファンにとっても武道館か!みたいな。ダイブはするとは思うんだけどどんな構成なんだろう。
 ただ、雑誌等でKjがDragon Ashで今回のアルバムでしばらくいいかなって思うぐらいやりきれたみたいな話をしているから武道館ライブ以降にはしばらくDragon Ashとしての活動やらなかったり曲を作らない時期に入るのかなと思ったり。でも、まあライブを楽しむのみ。


■セトリ (ライブ友達の清水くんから)
0.Introduction
1.The Show Must Go On
2.Trigger
3.Run to the Sun
4.Revolater
5.Invitation
6.Neverland
7.Today’s the Day
8.Walk with Dreams
9.Here I Am
10.Blow Your Mind
11.The Live feat.KenKen
12.Still Goin' On feat. 50Caliber, Haku the Anubiz, WEZ from YALLA FAMILY
13.Golden Life
14.繋がりSUNSET
15.百合の咲く場所で
16.Fantasista
17.Lily
【EN】
18.Dance with Apps
19.Rainy Day and Day
20.Snowscape
21.morrow
22.Curtain Call



 2月11日は等々力にある巣巣というイベントスペースもかねたカフェや雑貨なんか売ってるお店でのけもののライブを。
 『菊池成孔の粋な夜電波』フェスを赤坂ブリッツで観た時にけものが出ていてアルバムも聴いて好きになってたんだけどライブで観るとボーカルの青羊さんの声がほんとうによくてまた観たいなあと思っていたらワンマンやるというので観に行った。
 赤坂で一緒に観に行った友人のイゴっちと共に。そのフェスでばったりお会いした僕が一人で行ける二件のうちの一件な三軒茶屋の飲めるパティスリーな「ニコラ」の曽根ご夫婦も巣巣にいらしてた。


 三十人ぐらいのお客さんだったのか後方は立ち見の方もいらしたが大きなお店ではないのでとても出演者のけものさんたちがちかいちかい。ベースの方寄りの三列目ぐらいにいたがベースを弾くというか叩く音の方がアンプとかから流れる前に届くあの距離感。
 『すごいエンジン』『おおきな木』が凄く好きだったので聴けてよかった。青羊さん可愛らしい感じも漂わせながらキレイな人で雰囲気あるから曲聴いているとうっとりして気持ちよくてウトウトしてしまった。


フィッシュ京子ちゃんのテーマA

↑文句なく楽しい一曲。


 はじめて聴いた『けものZ』はこれ作って「けもの」をやろうと思ったみたいなMCがあった。僕はそれを聴きながら「わたしを殺して」みたいな歌詞である夫婦が浮かんできた。
 妻の愛の完全なる最終は愛される人に殺される事で人生を完結し相手にはずっと思われたいというものでいつも夫は妻の願いを叶えるんだけど翌朝起きるといつもの朝食の匂いがして、繰り返される諸行日常。みたいなループもの書けないかなって。


 終わった後には青羊さんにアルバムにサインもらったぜ、嬉しい。


 帰りはイゴっちと曽根夫妻と三茶で飲んで二件目はサンキングに。ビールしか飲んでないのにすげえ酔った。楽しい一日だった。いっぱい飲みながら話せたし。翌日の今日は二日酔いでやられてたけど。また、けもののライブ行きたいし、あのメンバーで飲みたい。


セトリ(青羊さんのツイートより)
Everybody loves my baby
月とあの子
すごいエンジン
お菓子な歌
おおきな木
フィッシュ京子ちゃんのテーマA
笑顔の未来
I'm in the mood for love
(ラブレター朗読)
オレンヂのライト、夜のドライヴ
星めぐりの歌
アンビエント・ドライヴァー2
けものZ
気分をだしてもう一度 (アンコール)

LE KEMONO INTOXIQUE

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