監督・脚本: 木村承子
キャスト:我妻三輪子、斉藤陽一郎、佐津川愛美、染谷将太他
あらすじ:他人との関わりを極力避けてきた高校の生物教師マドカ(斉藤陽一郎)は、生徒の顔をしっかりと見ることができず注意すらできない。そんなマドカに恋をしている生徒のツブラ(我妻三輪子)は、彼の癖とその意味を考えてはイラストに描き、マドカと性器が入れ替わることを妄想していた。ある日、ひょんなことからその妄想が現実となってしまい……。(シネマトゥデイより)
製作援助システム「PFFスカラシップ」を得て本作で長編デビューを果たす木村承子の第一作。ユーロスペースにて観賞。
この間ヴィレヴァン下北沢でイベントをやっていて僕は出ていた漫画家の西島大介さんに挨拶しにいったのがそのイベントは木村監督のこの映画のもので曲も担当しているアーヴァンギャルドの二人も出ていた。
木村さんは西島大介さんとさやわかさんが先生をしている「ひらめき☆マンガ学校」の生徒さんでもあるという流れで西島さんも。
なんだか感情が前面に出てて善くも悪くも変な映画だった。でも主要キャラ四人で見てて飽きないあの感じ、インディーズでもメジャーでもないような空気感がある。映像的な演出、マンガ・アニメ的リアリズムな感じもありつつきちんと反復しながら物語が進んでた。
二時間近くあるからもっとテンポいいほうがポップな感じもするのかなと思ったりはする。
四人の名前がツブラ、マドカ、エン、マルと円をめぐる名前で四人を回るように展開している。ツブラが孤独だから孤独な自分をというマドカへの恋心?はかなりエキセントリックで観ながら何度か本谷有希子作品に出てきそうなキャラだなと思った。
ツブラとマドカがセックスしたらツブラの妄想だった性器が入れ替わってしまてマドカの祖母の家に行って軟禁、でも軟禁にもならずに共同生活初めて、友人のエンがやってきてさらにマルがやってくるという流れ。
性器が入れ替わってるからツブラとエン、マドカとマルはセックスできるけどしない、レズ的なBL的な流れにはほぼならずに彼らはなんだかみんなエキセントリックな感じだ。
マドカは人を避けてきたせいか怖がりというか、でもそんなにノーマルな普通って感じでもないので普通の人がいたほうがそのエキセントリック感の濃淡がついて観やすいのかかも。
観てるとどんどん主人公のツブラが可愛く見えてきたからそれだけでも作品の中で魅力が増していったということなんだと思う。
ひらマン学校生徒の躍進ぶりがすごい。
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