Spiral Fiction Note’s diary

ライター&「monokaki」編集部スタッフ。「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」、「週刊ポスト」で「予告編妄想かわら版」、「PLANETS」で「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」を連載中です。

『最強のふたり』

 なにやら口コミで評判がよく予告ではアース&ファイアーの陽気な感じで気になっていたフランス映画『最強のふたり』を朝一で観に行ってきた。平日の朝なのもあるだろうが客層はオーバー50な方々やご夫婦が多い印象。まあその辺りが素直に観れるのかも。



監督:エリック・トレダノオリビエ・ナカシュ
脚本:エリック・トレダノオリビエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、オドレイ・フルーロ、アンヌ・ル・ニ


パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男フィリップと、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年ドリスの交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。2011年・第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)と最優秀男優賞をダブル受賞した。(映画.com)



 フィリップの介護を始める事になるドリスのいいところは首から下が動かなくなってしまった彼を見下さない、平等に扱う所だった。あとはドリスはユーモアがあって言いたいことを言うからそういう部分でもフィリップには気持ちよかったのだろう。
 ドリスの家には子供達が五人ぐらいいて下の弟は悪さをしている軍団かなにかに関ってしまっている。彼自身も母親にずっと顔を見せないで何をしていたか言えないのは捕まっていたからだった。


 貧しい者は教育も受けれずにそのまま貧しさだけが続き、富む者はずっと富んでいける世界で正反対な二人が行動を共にする。ドリスはフィリップの手足となっていろんな場所に連れて行く。次第に二人は雇い主と介護役という立場よりも強固な関係を築いていく。

 
 なんだかいい話なのだ。だけどまあそれだけだっていうのもあって、残らないんだよなあ、キレイすぎるというかいい話なだけで。ドリスの家庭の複雑さはまあいいとして弟の悪さしているとこには彼が話つけたらそれで終わるし、最初にフィリップの家に面接に行った時にパクったフィリスが大事にしていた贈り物の卵の置物も家にもって帰った後にないとか妹とか話してるのに最後に普通に見つかったって返すし、ドラマらしいのは冒頭のマセラティをかっ飛ばして警察に追われるシーンぐらいか。


 きちんとパッケージされていい話で最後には実話を基にしてるからその二人のモデルの現在のことと二人の映像が少し出るんだけど、なんっつうだろうか、へえよかったねえぐらいな感想しかない。ドリスはたまたま運がよくてユーモアがあったからなんとかなったんだけど、まあ人を平等に扱えるってのは難しいことだと思うけど。
 

 貧しい者がのし上がる、なんとかその現状から抜け出すのはこうやって幸運を掴んでそこから抜け出す仕事を手に入れるか貧しい者や富む者をどんどん引きずり下ろすしかなんだろうな。


 だからドリス超運がよかったね、フィリップもいい介護役を雇ったよねぐらいな話。
 人間ユーモアないとどうにもならないよね、とくにヤバいときはみたいなね。