Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「幻の命」from「EARTH」

 阿部和重「ABC<阿部和重初期作品集>」を読み始めた。最初の「ABC戦争」を読んでいるが読み辛い。わざと読み辛くしている感じで、この感じは最後の方で爆発しそうな気がする。企んでいる感じがする文章。


 昨日実家から米やレトルト食品の配給、いや支給、いや助け舟が来て実家に電話した。実家には今だに「#」「♭」みたいなボタンもなく留守番電話機能もない、ダイヤルを回す黒電話が二台ある。祖母が先に出て少し話したら、もう一台で母が出た。


 実家の一階にある二台の黒電話と二階にある留守番電話のないデジタル電話(黒電話少しパワーアップ仕様)は親子電話なので、同時に話せてしまう。ということで祖母と話していると母が話しだす。まあ荷物届いたよって話だったのがこないだ電話した時は祖母が体調悪くて電話に出なかった。
 で祖母としては話したかったのだろうが、母が荷物着いたみたいに話し始めて、祖母がすぐに切った。なんか拗ねてる感じの口調で切った。母はそういう時に間の悪いというか気の効かない人なのでタイミング悪いなって思った。


 祖母は九十近いがボケずにしっかりしてる。まあ体はけっこうボロボロだけど年齢の割には元気だ。最近少し弱くなりかけなのは仕方ない。昔から朝起きては近所のお寺にお参りに行っているので足腰が強い。それをずっと見ているので足腰を使っているとボケないのだなあと思う。歩くことをきちんとすると人は血流がきちんと回るし、ボケないと思うのは祖母を見ているからだ。だから歩こうと思うし、古川日出男さんの発言や作品の中にある歩いて生き。生きて歩いていくというのが僕には非常に身近な事として捉えれる。


 母を見ているので昔から間の悪い、タイミングの悪い人は一生そのままだと思う。僕もわりと残念ながらその血を受け継いでいる気がする。多少は気を使うとなんとか軽減されると思うのだが、たぶんこういうのは遺伝的な生まれ持った部分がデカイと思う。


 古川日出男「サマーバケーションEP」を真似て歩いた「スプリングバケーションEP」がもう二年前だった。月日が流れるのは早い。「サマーバケーションEP」は角川文庫で六月に出るらしい。解説は佐々木敦さん。



 TRiCKFiSHさんこと松谷創一郎さんと構成作家・チャッピー加藤さんと大学生・亜子さんの3人で今日の5月5日20時からUstream番組『FiLFiL☆MooMoo』(フィルフィル☆ムームー)をするそうです。とりあげる映画は『武士道シックスティーン』『プレシャス』だそうです。バイトで見れねえ。


 「文化系トークラジオ Life」2010年4月25日「様々なる定番」Part8(外伝3)配信。「SNOOZER」の「レディ・ガガに勝てない日本のロック」の話とか出てきます。その話を振った速水健朗さんや今回は出ていなかった仲俣暁生さんらが出るイベント「京都発フリーペーパー『SCRAP』に聞く これからのフリーペーパーと空間とあれこれ」が5月10日(月)に阿佐ヶ谷ロフトであるみたい。なので行けそうなので行ってみようと思う。


 快快新作「SHIBAHAMA」のチケ予約・発売開始。


いきとしいけるもの全部らぶ、
せっかくどこかに出かけるんだから、楽しいほうがいい
かわらない普遍の感情を、たくさんのスピーカーや、ハンガリーからきたキラキラおもちゃや、巨大スクリーンに映される映像や、日替わりゲストや、インターネット中継や、キャバ嬢やらで、お送りします。
落語は、笑いという要素があることによって、ゆーいつ、現代性をたもっている伝統芸能らしいよ


 なわけで楽しみですね。どんどん劇場のキャパがデカクなっていくってのもすんげえなあって普通に尊敬してしまう。


People In The Box - レントゲン

 

世界の終わり/虹色の戦争:The war of the rainbow color MV


世界の終わり/幻の命


 昨日朝にcharlieがツイートしてた「CINRA.NET」の世界の終わりインタビューを読むといろんな事がなんとなくわかってくる。DJしてるLOVEが二代目だとか。彼らはライブハウスをしてて、「世界の終わり」というクリエイティブカンパニーでもある。コミュニティで世界と向き合おうとしているような感じがする。


 彼は、charlieは「世界の終わりの「幻の命」って、そうとうクレイジーで怖さのある曲だと思っていたのだけど、CINRAのインタビューを呼んでいろいろと合点がいった。彼らはとても10年代的なバンドになるのだと思う。」と書いている。


 でも、デイケイドの始りか前のディケイドの終わりには次の十年代を代表するような人たちが出てきたりするなって思う。1999年にDragon Ash椎名林檎宇多田ヒカルがブレイクしたみたいに。
 Dragon Ashがブレイクした事で明らかにヒップホップシーンはメジャーになり変わったし、Kjが後にインタビューで「友情」「家族愛」的なものを歌うヒップホップやレゲエシーンが出来たのも溢れたのも自分らのブレイクによるある種の功罪だと言っていた。そういう大きな流れができるのが今のような時期だろう。でも、世界の変化でそういうものがこのテン年代にも通用するのかはこれから数年経たないとわからない。

ABC<阿部和重初期作品集> (講談社文庫)

ABC<阿部和重初期作品集> (講談社文庫)

サマーバケーションEP

サマーバケーションEP

Bird Hotel

Bird Hotel

EARTH

EARTH