Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「R&B馬鹿リリック大行進!PART 2」

 天皇誕生日の休日は、久しぶりに外食した。昭和女子大近くの洋食屋キッチン・アレックスというお店で。ハンバーグが美味しいのだけど僕は海老フライがあればそっちに引っ張られる人間なのでA定食のポークソテーと海老フライを頼んだ。店内はカウンター十席程度の狭いお店。

 
 いつもは満席で待ったりするが、クリスマス前の祝日だからか、満席ではなくて待たずに食べれた。ご飯がもっと大盛りだとちょうどよいのだけど、お代わりせずに盛られた分に合わせて食べた。海老フライは小さいのが三尾だけどエビーという感じだった。お代わりせずにおかずを食べるとなぜか食のペースが進まない。まあ、そういう方が体にはいいんだろうけど。あさりがたくさん入ったお味噌汁がフライとかあぶらものを食べた後には染みるように美味しい。


 その後うちで「ゲームセンターCX」好きな彼女が買ってきた有野課長が番組でプレイしていたらしい「カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄」という恐ろしく難しいアクションゲームをした。スピードをつけないとジャンプ力がないという、普通に勢い付けないと全く飛びないという難しさ。マリオ的なものに慣れていると、というかそれが当たり前だとプレイが困難すぎる。1ステージの3ぐらいまで行ったけどある部分からまったく先に進めなくなった。恐るべし「カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄」で、有野さんはクリアしたのか?


 「ちはやふる」最新刊七巻を読む。競技かるたを題材とした漫画で2009年、第2回マンガ大賞に選ばれた。宝島社「このマンガがすごい!」2009年オンナ編3位、2010年オンナ編1位という作品。僕は一巻から借りて読んでいてこの作品は少女マンガのジャンルだけども少年ジャンプ黄金期にあった雑誌キーワード「友情」「努力」「勝利」を体現している気がする。


 読んでいて感じるのはこの三つで、小学生から始まり今は高校生だが、恋愛的なものは全面に出てこずに、そのうち出てくるとしても「友情」を感じさせる、あるいはライバルとして、チームとしての「友情」に溢れている。「努力」「勝利」は競技かるたが題材なのでカタルシスとして当然出てくる。黄金期のジャンプ作品にあったキーワードを持っている少女マンガ、あと共通なのは完全な敵というかライバルはたくさんいるが、完全な悪役と言うものは存在していない。


 アニメ化が進む中でこちらもそのうちされるのかもしれないが、漫画として「競技かるた」を知らなくてもこの世界観に充分とハマるほどの面白さと作者の力量がある作品。


 自分で買っていた「宇宙兄弟」「東京怪童」の最新刊も読む。
 「宇宙兄弟」あらすじ・2006年7月9日、月に飛翔するUFOに遭遇し「2人で宇宙飛行士になろう」と約束した南波六太(なんば むった)、日々人(ひびと)兄弟。時は流れ2025年、その時に交わした約束通り、日々人はNASAの宇宙飛行士となって月に向かおうとしていた。その一方、弟の悪口を言った上司に頭突きして自動車開発会社を退職(実質的にはクビ)し無職となった六太。再就職も上手く行かず意気消沈していた六太の元に、事情を聞いた日々人からメールが届く…。というもので現在は8巻。


 マイフェイバリット漫画は幸村誠プラネテス」な僕は宇宙ものが好きだというわけではなく、この作品の中にあるモチーフ、夢や希望、挫折、絶望などの普遍的なテーマを宇宙ゴミデブリが溢れる未来において主人公のハチマキがデブリ拾いから夢を見ていた木星行きの宇宙飛行士へ葛藤しながらも成長していく。宇宙が舞台で似ている部分もあるが、「宇宙兄弟」は名の通りに兄弟の物語で優秀な弟、すでに宇宙飛行士とかつて抱いていたその夢を諦めた兄が宇宙飛行士を再び目指していく。


 読みやすさやテンポといいよく、非常に世界観がしっかりしていて兄・ムッタを応援したくなる。単純にオススメできる。「プラネテス」はドンハマりしてしまったので号泣したけどこの作品はまだその辺りがないのでこれからの展開次第でもっと深いものになっていきそう。


 「東京怪童」は「ドラゴンヘッド」で有名な望月峯太郎作。こちらはまだつかめない感じ、精神的な疾病を持つ子供たちが主人公。まだ二巻でky楽ター達の人となりがわかってきていて大きな展開のひとつはあるが、これから物語が始動していきそうな感じである。


 「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」の「本当の本当にウットリ出来ないR&B歌詞の世界〜R&B馬鹿リリック大行進! PART 2〜」の前編後編Podcastが配信。
 前回の特集で「R師匠」との称号を冠せられたR.ケリーの新作「untitled」特集した内容、美メロ&美声の上で繰り広げられるヒネリのない下ネタ、途中で力尽きる例え話、と期待にもちろん応えてくれるR師匠の新作を一時間にわたって。


 面白いんだけど前回の「R&B 馬鹿リリック大行進」は一部ではバカなリリックの日本語訳で二部三部はエロいリリックの日本語訳をやったんだけどこのバカなリリックがあってエロがあったほうが面白さが増してた感じ。


 同じくTBSラジオの「アクセス」の昨日のテーマは「紅白歌合戦は、出場歌手の曲目が決定!そこで考えます。団塊、しらけ、新人類、バブルにゆとり・・・。あなたの世代の心情を代弁している歌といえば何ですか?(フリーアンサーです。選択肢はAでお答えください。)」でサイトで意見を募集していた。「文化系トークラジオ Life」とも非常に関わりのある番組なので意見を書いて送ってみた。


Dragon AshCanvas


 一番好きなバンドはDragon Ashなんだけど、世代の声を代弁している歌となるとゼロ年代が入る前にブレイクしたDAは当時の自分たちの世代の声を反映してたと思う。その後ブレイクした後に起こった事柄からKjは音楽を辞めようとまで思い、そこから新しい方向性へ向かって行った。だから鳴らす音楽も他のバンドとは違うし、仲間や家族の事を歌いながらもDragon Ashとしての影響力を増した。セールスをある意味では気にしないバンドに成りえた事は非常に大きかったはずだ。


 僕が意見を書いたのはサンボマスターについて。この十年ぐらいの感覚をリアルに響かせていたと僕は思うし、ライブの度に感じていた。Dragon Ashサンボマスターの音楽で僕は泣くけどもそこにある感傷は微妙に違うものだった。
 「文化系トークラジオ Life」の2009年5月24日「現代の現代思想」Part3で僕がリクエストしたDragon AshCanvas」が流れて、サイトのページの下には僕のメールが載っていたりするんだけど僕の感覚だとDragon Ashの音楽は世代的なものというよりも僕にとっての思想だったり哲学的な部分が大きい。



サンボマスター sambomaster 忌野清志郎 スローバラード


↓送ってみた意見。


僕らの世代・・・、同年代はこの十年で十代の後半から二十代の後半になり、結婚し子供を持つ友人が増えました。


同じぐらいの年齢から年下の子の中で精神的に病んでしまった、病んでいる人が多く感じるようになったのもこの十年でした。


生き辛い時代の中でも繋がりを求めて、生きろとエールを送ってくれたバンドやミュージシャンはたくさんいました。


それが僕にとっては「サンボマスター」でした。
ライブで幾度となく涙を流しました。今年清志郎さんが亡くなってから彼の曲をはじめてたくさん聴きました。
清志郎さんの中にあった優しさやソウルフルを引き継いでいるバンドなのかもしれないと感じています。


アルバム「新しき日本語ロックの道と光」は新しい扉を開いてくれたような、僕らの世代の心情を代弁してくれているそんなアルバムです。


 上に書いたようなDragon Ashとの事で矛盾しているかもしれないけど、矛盾してない奴なんかいないとは思うが。どちらも僕には大事なバンドで鳴らしている音楽も歌詞も全然違うけど僕の中ではなんら問題なく共存している。


 ただ僕が死んだ時にはDragon AshCanvas」とSmashing Pumpkins「Mayonaise」を爆音でかけてほしい、この二曲は特別すぎるから。

ちはやふる (7) (BE LOVE KC)

ちはやふる (7) (BE LOVE KC)

宇宙兄弟(8) (モーニング KC)

宇宙兄弟(8) (モーニング KC)

東京怪童(2) (モーニング KC)

東京怪童(2) (モーニング KC)

UNTITLED

UNTITLED

HARVEST

HARVEST

新しき日本語ロックの道と光

新しき日本語ロックの道と光