Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「能動的三分間」

 雨のせいかかなり肌寒い。部屋は夏は暑く、冬は寒いという感じで冬は寒さで起きる事もあるぐらい。今日は友人が地元からVampire Weekendのライブを観に来るので昼前に起きた。
 彼が乗っていた新幹線の線路内に人が入って当たったとかなんだかがあって結局遅れたので約束していた時間から一時間後に渋谷の桜ヶ丘のよく行くsomaというカフェで待ち合わせして昼飯を食った。雨の中を歩いて行ったらびっくりするぐらいにジーパンがびしょびしょになった。


 いつも彼が来るとたいていメンバーの入り待ちに付き合わされるのだが、さすがにこの雨と寒さで諦めてくれたらしくのんびり茶をしながら時間を潰した。その後さすがに移動しようということになり、タワレコに。
 洋楽コーナーでアメリカのシューゲイザー系新人バンドでRingo Deathstarrというバンドを教えてもらい、視聴した。二曲目がよかったけど、やっぱり形容できるとするとマイブラチルドレンだって感じで、多くのシューゲイザーが一気に華咲いて世に出てきているのが感じられる。


 ゼロ年代初頭のロックンロールリヴァイバルによって、ストロークスリバティーンズというアメリカとイギリスのバンドが現れた事により若手バンドが一気に世に出た。特にUKロックが復権していったのがめざましかったこの十年の次にはアメリカのロックとポップなバンドがテン年代を動かして行くのがもう顕著に出ている。
 次の十年にかつてのグランジオルタナティブブームが起きたようにアメリカのインディーバンド達が起こす新しいムーブメントが一気に加速的に世界を席巻しそうだ。


 一月に来日するのでチケットを取ったGirlsというバンドも大きく取り上げられていてポップを見ると二人組だからユニットなのか? 彼らはカルト教団の中で育ってそこから脱出したというエピソードがバックグランドにあるみたい。日本だとオウムとかそういう感じだろうか。日本だったらそういうことを言ったら世に出してもらえなさそうな気はするけど。


 アメリカのカルト教団ってけっこう種類がありそうだ。大塚英志×田島昭宇多重人格探偵サイコ」での最終章で明かされている物語の原因はアメリカのカルト教団にあったなあ、ルーシー・モノストーンとその娘を巡る因果が全ての始まりだったみたいな、少しチンケな感じも覚える設定になっているんだけど。この漫画自体の映像化権はハリウッドの会社が買ってアメリカ資本で映画化が動いているのでカルト教団を描けるのならリアリティは出せそうだ。


 だけど、アメリカで「多重人格」が流行った後に日本でも数年とか経って「多重人格」が流行った。日本には元々狐憑きという症状があってそれが「多重人格」的なものだった。第二次世界大戦後の日本はアメリカから文化を輸入されアメリカ文化を消費することでアメリカの側にいれたし、いさせられた。
 「自分探し」にしてもアメリカで流行ってから十年とか数年後に日本で流行るというのがあったらしいけど、そういう意味で漫画の元ネタ「多重人格」が流行ったぐらいの時に漫画になった「サイコ」がアメリカにある種の逆輸入で映像化されるのはアメリカ文化の弱体化を表すのかもしれない。


 タワレコを出て友人がユニクロの店で今イギリスのレーベルのラフ・トレード・レコードとユニクロがコラボしてTシャツを出しているのでみたいというので「UT」に行った。彼がお目当てだったのは昨日発売だったらしいがすでに売り切れていた。
 ついて行っただけの僕は好きな色のラフ・トレードとのコラボTシャツがあったので買った。デザインのバンドは知らないけど。ニュースでもしてたジル・サンダーとのコラボの「+J」も最上階にはあったみたいだが興味がないので見なかった。


 日が暮れ始めたのでVampire Weekendがライブをする代官山ユニットまでのんびり歩いて行く事にした。電車に乗っても渋谷からだと一駅だし、雨は降っていたけどまあそれはそれで時間つぶしにもなるしという具合で。
 それで代官山まで行ってユニットの方へ歩いているとボンジュールレコードがあるとこの信号のとこで信号待ちをしていた外人がいて、友人がVampire Weekendのメンバーと言うのでサインもらえばというと彼らが歩き出してまんまとボンジュールレコードに入っていったので彼はメンバー全員にサインをしてもらっていた。


 インディーレーベルだからなのか通訳的な人も日本人スタッフいなくてメンバーで普通に出歩いていた。僕は店内をうろついてサインしてもらっているのを見てた。それからメンバーは出てGDCとかファクトタムがある方、商業高校がある方へ歩いて行った。
 僕らはユニットのとこで時間を潰した、僕の役割はほぼ終わったのだが。それから戻ってきたメンバーのボーカルとドラムに声をかけた友人のスリーショットをデジカメで撮って僕の仕事は終わった。スタッフに整理番号順に並ぶように言われて僕は帰ることにした。


 渋谷駅出て雨で濡れている人で一杯の田園都市線に乗りたくないので代官山から歩いて帰ろうと。ユニットから見える立体交差歩道橋を渡って交番の横の坂道を下ると中目黒の目黒川沿いのとこに出る。
 いつもランニングしている場所。歩いて帰れる距離ではあるが普段は走っている場所なので歩くと思ったより時間がかかった。まあ今日朝ランニングしてないからいいやって思って、三十分少しぐらいで家に着いた。家から渋谷行くのも代官山行くのもそう時間は変わらない。


 帰ってからさすがにクシャミが出始めたので風呂に入ってからまたお好み焼きを作って食べた。
 
 なんてラクチンな食べ物だろう。まあおたふくソース様々だけど。


 パソコンを立ち上げると「文化系トークラジオ Life」のサイトで「元The Stone Rosesのあの人から!」というのがアップされていて見たら元ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイアが「チャーリー、ライフリスナーの皆さん」とそこからリンクして見える動画で語りかけていたのでおもわず飲んでた水を吹きそうになった。


 飲み会などでプロデューサーの黒幕氏がストーン・ローゼスについて熱く語るのを何度か見て聞いているのでほんとにすげえなって。想いって伝わるんだなって、というのと世界ってやっぱり意志がある部分が共鳴して繋がると狭い。まさしく「スモール・ワールド現象」を黒幕氏が体現しているっていう。のをサイトで知らされた感じもする。


 ジョン・スクワイアの個展はフリーみたいなんで明日友達を送る時に寄ろうかなと思う。その前に「脳内ニューヨーク」観に行くかもしれないけど。ストーン・ローゼス自体には僕は感化されてないんだけど世界的な兄弟喧嘩で有名だった、もう過去形になってしまったオアシスは彼らに多大な影響を受けている。僕はオアシス好きだったので間接的に影響を受けているとも言える。


 ボーカルのギャラガー兄弟の弟であるリアムは、「18歳頃になるまではほとんど音楽に関心がなかったことを認めている。しかし、ストーン・ローゼズのライブを見たことで、音楽に目覚める。初期のオアシスには、ストーン・ローゼズからの影響が色濃い楽曲が存在し、彼の大口を叩くところや、悠々と闊歩するステージでの歩き方(『The Masterplan』のPVは、オアシスのメンバーが登場するアニメとなっているが、リアムの歩き方がそっくりに再現されている。)などは、イアン・ブラウンのそれと似ており、よく比較される。」とwikiに書かれている。
 

 それから軽くうとうとしてロバート・A・ハインライン夏への扉」の文庫を読み進んだ。この小説すごく読みやすい。友人が帰ってきて買ったアルバムとかオススメで持ってきてくれたCDを取り込んだ。


Ringo Deathstarr, "Starrsha"


The Drums - "Let's Go Surfing" Music Video



NMEがこの10年のベスト・アルバム
1. The Strokes – 'Is This It'
2. The Libertines – 'Up The Bracket'
3. Primal Scream – 'Xtrmntr'
4. Arctic Monkeys – 'Whatever People Say I Am, That's What I'm Not'
5. Yeah Yeah Yeahs – 'Fever To Tell'
6. PJ Harvey – 'Stories From the City, Stories From the Sea'
7. Arcade Fire – 'Funeral'
8. Interpol – 'Turn On The Bright Lights'
9. The Streets – 'Original Pirate Material'
10. Radiohead – 'In Rainbows'


 まあ一位、二位はこの十年の始まりの音だったので納得。ストリーツがレディオヘッドよりも上ってのはどうだろう。



 毎年年末の恒例行事でCOUNTDOWNのタイムスケジュールが発表。
 僕が行くのは三十日だけなんだが、今の所だとフジファブリック(アース)→凛として時雨(アース)→昼飯→安藤裕子(ギャラクシー)orチーム卍(松尾スズキ河井克夫/DJ)→ザゼンボーイズ(ギャラクシー)→東京事変(アース)→グループ魂(アース)orサカナクション(ギャラクシー)って感じだな。


 グループ魂が出る日はたいてい彼らが所属する「大人計画」の長である松尾スズキ氏がDJブースでパフォーマンスをするのがカウントダウンではセット化してきている。あと気のせいか前にカウントダウンでグループ魂観たときもKREVA出てたけど今回も。前はずっと阿部サダヲさんこと「破壊」が「KREVAも来れば〜」を連呼してた。
 同じ日にMCUもいるからKICK THE CAN CREWを去年のRIJ08みたいに一時的に復活すんじゃねえかな、したらファンは盛り上がるだろうし。グループ魂サカナクションが被ってるのが最大の誤算。


 一番観たいのは東京事変ZAZEN BOYSなので被ってなくて問題はない。CMでムーンウォークを披露している林檎さんのパフォーマンスがどうなのか観たいし、願う事ならばZAZEN BOYSのステージに椎名林檎登場で「Kimochi」を一緒に歌ってくれたら、それを観れたら最高なんだけどな。ZAZEN BOYSの後に東京事変が出る事を考えるとなさそうだ。


KIMOCHI 向井秀徳 椎名林檎


東京事変Tokyo Incidents)「群青日和」2007 Spa & Treatment


【HD】 能動的三分間 東京事変

Contra [輸入盤CD] (XLCD429)

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イズ・ディス・イット

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Up The Bracket [輸入盤CD] (RTRADECD065)

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ZAZEN BOYS4

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教育

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能動的三分間

能動的三分間