Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「惑星ソラリス」

 ぐっすりと寝て起きるとちょうど黒猫ヤマトさんが来て実家から米とか支給品を受け取った。炊飯器にセットしてから家を出てツタヤに行くと友人のコヤッチに会ったので少し話をして前に仲俣さんと茶をしてて観ようと思った「惑星ソラリス」が検索機で探したらなかったんですよねって言ったらあるよって言われて国別監督のとこのアンドレイ・タルコフスキーであった。


 あの検索機使えねえなあ、ソダーバーグの「ソラリス」しか出なかったし、まあ「惑星ソラリス」はDVDではなくビデオカセットだったからきちんと店舗の商品として古いから登録してなかったんだろうな。しかしながら我が家のデッキも壊れかけなので古いテープを再生するのは怖いし、こういう昔の作品でDVDになってない商品は淘汰され、消えて行くんだろうなあ、ビデオテープはいずれ劣化していくし。
 というか「惑星ソラリス」はDVD出てるんだけどあんまり人気ない作品で昔のだとDVDを入荷しないっていうのが、アンドレイ・タルコフスキーのとこほぼビデオテープだったことからわかる。


 まあ、それでコヤッチとは別れてチャールズ・ブコウスキー著「勝手に生きろ!」(原題 "Factotum" 」)を映画化した「酔いどれ詩人になるまえに」もレンタルから帰って来てたので一緒に。あとはノリでビートルズのリマスター作品「Help!」「Rubber Soul 」「Revolver 」「Magical Mystery Tour」を、こないだは後期四作品を借りたら、後期って暗いんだよなあ、という事で「Help!」は明るそうだと思って、あとはなんとなく。


 本屋を覗くと米澤穂信著「ボトルネック」の文庫が出てた。米澤作品はハードでは読んでないけど好きな作家さんで「さよなら妖精」読んで好きになって文庫だとチェックする作家さん、たぶん書店員さんが好きなタイプの作風だと思うのでわりと良い場所に本が置かれたりとかで息の長い作家さんとして知名度と売れ行きも年ごとに伸びていく感じがする。
 本屋で二度バイトした経験上、書店員が好きな作家はいずれ売れるし息が長い。書店員って本好きなのがありきでその人たちに迎え入れられたら作家性としては可能性が高いって事だ。やっぱりマーケティングほどの事じゃないけど好きな作家とか平台とかに置いたりするだけで売り上げは変わるし、書店員さんが押す作家って客も多少手を出そうかと迷いはするから読まれる可能性は高くなる。


 で、仲俣さんに借りていたボルヘス「砂の本」をようやく読了。今月はあんまり読む時間とか疲れとかもろもろで全然本が読めない、お借りした本はまだ12冊もあるというのに。まああとはボルヘスはラテン文学なので、読み辛い。ラテン文学の巨匠であるガルシア=マルケス百年の孤独」も買ったけど冒頭10ページで放棄中。なんだろう、もともとの文体のリズムのせいか、日本語に訳すと文体が変なのか、世界観の問題なのか、取っ付きにくい。
 はっきりいうと読み辛い文体の小説はもはや修行だと思わないと読めない、驚いたのは「砂の本」、これは短編集みたいな感じなんだが、「赤穂浪士」の話が出てきた。世界のそういう話を読んでそれをさらに自分で書いてる感じなのか、神話体系っぽい話もあるし。


 まあ、慣れるまでが問題なんだよなあ、文体の受け入れ方って。いつになったら「百年の孤独」読み切るんだろう。

惑星ソラリス [DVD]

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酔いどれ詩人になるまえに [DVD]

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ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)

砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)