Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「沙の子供」

 「ヤングエース」の二号が出てた。今回は前回の「真希波・マリ・イラストリアス」に引き続き「式波・アスカ・ラングレー」のフィギュア付き、次号は「綾波レイ」と三号続けておまけで売ろうと企む、角川さん。まあ、買いましたけどね、最初の「マリ」は持ってかれましたけどね、もううちにはない。


 貞本版「新世紀エヴァンゲリオン 」は「旧劇場版」のミサトが「これが大人のキスよ」ぐらい、前回のゲンドウの手に目がついててA.T.フィールドみたいなことで銃から身を防いだのもなんだこれはって思ったけど。この流れならきちんと連載すれば一年少しぐらいで終わるんじゃないだろうか?


 大塚英志×田島昭宇多重人格探偵サイコ」は最終章に突入してるが、このバトル・ホスピタルは田島さんが単に甲冑を着た政宗(侍の格好した敵キャラ)が書きたかっただけなんじゃないかと思えるほどに政宗をめっちゃ丁寧に書いてる。
 が話が全然進んでねえ!でも、ラスボスな伊園磨知だった、今は伊園若女ってのも大丈夫なんだろうか、ルーシー・モノストーンの娘。雨宮君を返して欲しかったのは磨知だったのか、どうなのか。

 
 なんか最後は弖虎の中の雨宮と磨知に戻った彼女の魂がどこかに、弖虎の中で結びつくのか、あるいはどこでひとつのなるのか。植物状態の伊園アリワン美和がどうなるのかとか、彼女の中で何かが起こるとかあるのかもしれない。


 大塚英志×山崎峰水黒鷺死体宅配便」もなんかいろんな雑誌に移籍しながらも長くやってるなあ〜。このシリーズは大塚さん好きっぽいからまだ終わらせないとは思うが、時々伏線みたいに最後の物語のためのキャラや出来事を挟んでるな。


大塚英志人気シリーズ既刊本
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200409-06/index.html


 ↑コミックは「MAIL」以外は全部あるな、うちに。良い加減にというか電撃文庫で出して絶版になった「摩陀羅 天使篇」とか一冊とかにまとめて角川から出しちゃえばいいのに。
 出版社とケンカしてやめたってのは彼のお家芸だけど、確かに「JAPAN」にしても「天使篇」にしても天皇を出した辺りで物語が途中ヤメになってしまっているのはいろんな考えや力が働いてはいるんだろうな。


 「天使篇」は三巻の「沙の子供」でだいぶ展開が面白くなってきてたし、この「摩陀羅」シリーズのメインのキャラクターたちよりも彼らを継ぐ次世代に主役というかバトンが渡される物語だっただけに期待してた。
 三巻で好きだったキャラクターの沙門がぶっ壊れたという衝撃もあったが。輪廻の繰り返しに疲れてしまうというのはこれが最後の物語だからこそ書けると思った。「野性時代」とかで再連載しないかなあ、とか思うけど。


 ヤングエースは柱が「エヴァ」「サイコ」だけにこの二作品が終わるまでに変わるような柱ができるかどうか、フィギュアが付かなくなったら返本率一気に上がるんだろうけど。
 大昔って言ってもゼロ年代初頭ぐらいに大塚さんが「サイコ」が終わったら「転生編」をやるよって言ったけど、「僕は天使の羽根は踏まない」で「摩陀羅」は終わったと言ってるし。「サイコ」終了後に「ヤングエース」で「摩陀羅」シリーズ始まったら僕は読み続けるけど。


 よく考えたらマンガできちんと連載もしてない「転生編」のその後の物語の「天使篇」ってのを小説でやってた事自体けっこうむちゃだけど。


「摩陀羅」サーガ、あるいはその破片
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20080625

ヤングエース Vol.2 2009年 09月号 [雑誌]

ヤングエース Vol.2 2009年 09月号 [雑誌]

新世紀エヴァンゲリオン (11) (角川コミックス・エース (KCA12-11))

新世紀エヴァンゲリオン (11) (角川コミックス・エース (KCA12-11))

僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)

僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)