魚の思いで「鰓=えら」、この漢字を考えた人はなんだかロマンチストだなと思う。モンキービジネスvol.4「少年少女号」に掲載されている古川さんの新作短編「鰓で呼吸する」を読む、まあこの本を買う目的でもあるのだが、なんだかんだvol.1から4まで買っている。
「鰓で呼吸する」は古川日出男の世界観である川が海に流れ出るという水の流れもありつつ、不思議な、あるいは特異な設定を組み合わせている。少年と少女?か恋人のことを中心に書いているけどそこにはフィクションのファンタジーがあり海へ、東京湾へと注ぐストーリー。
短編だけど濃厚な潮の香り、肌触りがしている。モンキービジネスに書いている短編がたまったら短編集として書籍化するとかなりバラエティにとんだ、ある種ぶっとんだ短編集になると思う。
モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号
- 作者: 柴田元幸
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/01/20
- メディア: 単行本
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下北でのスペースラジオの単独の初日を観る。時間は二時間ないぐらいの長さだけどテンポ良く進んでいるので実際に長い時間しているなという意識はあるけど長い時間座っているという疲労感はない、なぜなら笑っている時間だから。単独タイトルの「C」にちなんだコントの応酬で、続けることでボディブローみたいに笑いが繋がってくる。構成もしっかりしていると思う。
明日で終わってしまうけど生でお笑いを観たい人にはおすすめ。テレビに出てないけど、一分間のショートネタとかの番組に出てる人で笑えないのに彼らのコントでは笑える。普通にテレビで戦えると思う、あとはそういう所へ出て回数をこなせばいいんだと思う、そういう意味でワンチャンスとかあればもっと多くの人に知られて受け入れられると思う。テレビに出るのもいろんな都合とか関係性があるだろうから、あとはそこ次第なのかなあ。
でも劇場で単独をして生で笑わせる芸人がやっぱり強いとは思う。