Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『64 ロクヨン 前編』


半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られるベストセラー作家・横山秀夫の著作で、2012年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、13年「このミステリーがすごい!」第1位など高い評価を得た警察小説「64(ロクヨン)」を映画化した2部作の前編。佐藤浩市を筆頭に、綾野剛榮倉奈々ら若手から永瀬正敏三浦友和らベテランまで、豪華キャストが集結し、「ヘブンズ ストーリー」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。わずか1週間の昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」。事件は未解決のまま14年の時が流れ、平成14年、時効が目前に迫っていた。かつて刑事部の刑事としてロクヨンの捜査にもあたった三上義信は、現在は警務部の広報官として働き、記者クラブとの確執や、刑事部と警務部の対立などに神経をすり減らす日々を送っていた。そんなある日、ロクヨンを模したかのような新たな誘拐事件が発生する。(映画.comより)







 今日から公開になった『64 ロクヨン 前編』を観に行く。客層はほぼ50オーバーかな。NHKピエール瀧主演でも放送してたんだけどそちらは未見。最近観た『ちはやふる』二部作同様に人に勧められる感じがした。濃厚な作りで、ほとんど情報なく観に行ったけど監督・脚本は瀬々敬久とエンドロールで見て納得したというか。出演者がかなり豪華ではあるが渋い。
 物語は三上の組織と組織ではなく個人として記者クラブの面々と向き合うところ、そして64事件を模倣した新たな事件の始まりで前編を終える。これはさすがに後編観に行くだろう、来月公開でスパンも空いてないので口コミでどこまで広がるか。しかし、組織の中で個人というものは次第に感情を殺していくのだということ、組織自体が生き物なのだから個人の感情はなくなっていくという怖さ。